詐欺師の見破り方について

 先ほど、詐欺師を紹介された時の話を書きましたが、そのついでに、詐欺師を見抜く方法について書いていきたいと思います。

 

 詐欺師とそうでない人とを見分けるのは簡単であるかのように思われますが、実は結構厄介です。

 

  どれぐらい難しいかと言いますと、マジックを目の前で見せられて、それを見破ることができないのと同じくらい難しいイメージです。

 

 もちろん、不正調査や心理学の本を見てみると、嘘を発見する方法が記載されており、ためになることも書いてあります。

 

  例えば、嘘をついている人は目が泳ぐといった話や、人が嘘をつくときには右上を見るといったような話です。

 

  確かに、普段嘘をつかないような人に対しては、嘘を見破るための有効な手法です。しかし、筋金入りの詐欺師にはそういう簡単な手法は通用しません。

 

  何が厄介かというと、詐欺師にはウソをついている自覚がないため、表情で見破ることが困難であるからです。

 

 嘘をついている自覚がないため、先ほど上げたような心理学的な手法は、まず通用しません。
 

  それどころか、「こっちがいろいろと人のために尽くしているのに疑うなんてひどい奴だ」とばかりに非難されてしまいます。

 

 例えば、逮捕前に捕まる前にテレビとかに出演した被疑者の動画を見ていると、このような傾向がみられる場合があります。

 

  そして、本物の詐欺師は、自分が嘘をついていると思っていないため、堂々とテレビに出演したりすることがあります。

 

  そのような動画で、詐欺師が堂々と「みなさん、安心してください。これは、きっと何かの間違いです。みなさんのお金は安全です。」なんて言われると、いっぺんに大丈夫であると勘違いしてしまう被害者の方もいるようです。

 

 

今、思いたる詐欺師像をざっとチェックリスト風に列記してみます。
   □ 社交的である。 
   □ 非常に人当りがいい
   □ 頭の回転が速い
   □ 非常に大きな夢がある
   □ 派手、見栄っ張りである
   □ 称賛されたり、ちやほやされたりするのが好きである
   □ 華やかな世界が好きである
   □ 気配りができる
   □ 紳士・淑女である
   □ 各方面に幅広い人脈がある
   □ 何らかの組織のトップである
   □ 人の信頼を得やすい

とざっと思い当たる詐欺師の特徴を書いてみましたが、皆さんのイメージしている人とは異なるかもしれません。

 

  というのも、悪い人というよりも、むしろ良い人に思えてしまうひとの特徴であるからです。

 

  また、人というのは、実はそれほど本性を見抜く力がありません。

 

  身近にある典型的な例ですと、結婚した後に初めて「あんなにだらしない人だとは思わなかった」とか「暴力をふるう人だとは思わなかった」とか「あんなにヒステリックだとは思わなかった」とか「あんなに料理が下手だとは思わなかった」といった価値観の相違に気づく人が多いと思います。

 

  もし、暴力をふるう人であるとわかっていたら、また、束縛があまりにもきつい人であれば、結婚しなかったでしょうし、現実に、それが原因で離婚する人の多さを見れば、いかに人に見る目がないかということを理解していただけるかと思います。

 

  それでは、肝心の見破り方ですが…どうしたらいいのでしょうか?
言っていることと実績や証拠と比較していくのが最も確実かと思います。
 医師、弁護士や司法書士を名乗るのであれば、それぞれの団体や管轄省庁が有している名簿に記載がなければ、偽者か偽名を使用しているという仮説が成り立ちます。

 

 XXという上場会社の役員であったのであれば、有価証券報告書を取り寄せて、役員欄に名前があるのを確認すれば実在する人物であるのか実在しない人物であるのかが判明します。


 また、履歴書を確認するのであれば、社会保険料の納付履歴を同時に入手したりすることで、嘘を見破ることができます。


 1個1個話している事実について、証拠に基づいて確認していくと、意外と矛盾点が発覚する場合があります。

 

   ただ、本人にその嘘について説明を求めても、都合の良い説明をされる場合が多いので、決定的な証拠をつかむことは難しいかもしれませんし、反対に、逆恨みをされてしまっては元も子もありませんので、くれぐれも慎重に行う必要があります。

 

〔3月25日追記〕

  これ以外にも思い出したのがいくつかあったので…

 □ 本名がわからない、名前が複数ある

 □ 現金決済である

 □ 大物の風格がある

 □ 深い知識を有しており、話術が巧みである

 

せっかくなので、説明していきたいと思います。

 □ 本名がわからない、名前が複数ある

  芸能人や作家でもないのに、名前が複数あったりする場合には要注意です。

  どう見ても日本生まれの日本育ちで日本人の顔つきなのにもかかわらず、怪しいイングリッシュネームを付けている場合には、それなりに警戒をすることも可能なのですが・・・・

  本名がわからない場合や、名前を複数持っている場合、たいていは、Googleで検索されるとまずい名前を持っている場合があります。

 

 また、本人は別に隠していなかったりするかもしれないのですが、通常、本名を名乗らないような人と取引をすることを避ける人が多いのが通常です。

 その結果、そういう人は、信頼が得られず、事業がなかなか軌道に乗らず、いずれ悪い道に踏み外すこともあると思います。

 ちなみに、これは、不正調査のプロの弁護士の先生でも知らない方が多いのですが、登記簿謄本に取締役の名前があるからといって、その名前が本名であるとは限りませんので要注意です!

  

 □ 現金決済である

   詐欺師は、現金決済が多いかもしれません。実際にお会いした詐欺師の方は、食事に行っても、支払いはニコニコ現金一括払いでした。

   というのは、クレジットカードを作成するのには一定信用が必要であり、詐欺師であってもカード作成のための書類を準備するのが大変だからです。

  そのため、持っているカードが誰でも審査に通ることができるようなしょぼいカードであったりします。

   それ以外の理由としては、クレジットカードを持っていると、本名がばれてしまうため、敢えて使わないという場合が考えられます。

 本名かどうか確かめる際、お会計をお願いし、サインの際、カードの名前をさりげなく確かめるという方法がありますが、ターゲットはその点を警戒してか、現金決済のみしかしていませんでした。

 

  ちなみに、ブラックカードを持っているからといって詐欺師でない保証はありません。ブラックカードの持ち主の推薦があれば比較的簡単にブラックカードを所有することができるようです。

 その点はご注意を♪

 

 □ 大物の風格がある

   これは、感覚的なものになっていしまうのですが、詐欺師には大物の風格があります。おそらく、本当にすごい人だと自分で思い込んでいるため、自然とオーラのようなものが得てしまうのだと思います。

 そのため、その雰囲気からついつい信用してしまいがちですが、見た目は、努力で何とでもなりますので見抜く側は特に注意が必要です。

 

 □ 深い知識を有しており、話術が巧みである

  詐欺師は本当に話がうまいです。他の事項と重複しますが、頭の回転が速く、こちらが求めている話を先回りして用意してくれることもしばしばです。

  そのため、たとえこちらが詐欺師ではないかと疑っていても、その疑念を払拭するような答えを出してくれたりします。

  たとえば、この前の例ですと、「逮捕されたニュースがある。」と問い詰めても「誤認逮捕で当日中に釈放されている。」といった答えを準備していたりします。

 さらに「まさか、残っていると思わなかったので、ネットの記事を削除するように顧問弁護士に頼みます。」といった言い訳を用意していました。

 そして、その場で、顧問弁護士に対応を依頼すべく電話をしていました。

 もっとも、そのネットの書き込みが後日削除されることはありませんでしたが…。

 じっと観察して、巧みな話術に騙されないようにしなくてはいけません。 

 

 

 

〔4月22日追記〕

 

また、詐欺師の人に共通するような特徴をいろいろと思いだしたので追加で書いておきます。

 

 □ 裏取りができる経歴・経験がすくない。
 □ なんかすごそうな大学が学歴欄に記載されているが卒業したわけではない。
 □ よくわからないすごそうな賞の受賞歴がある
 □ テレビや雑誌などのメディア出演を売りにしている。
 □ 有名人と友達であることを示唆している
 □ 事業の割に会社所在地が一等地にあったりバーチャルオフィスである。

 

 

□ 裏取りができる経歴・経験がすくない。
大物の詐欺師は、堂々と詐欺をするのですが、詐欺師ではないのですが、話を盛る人の特徴としては、紛らわしい表記の仕方をしてきます。

立派な経歴を持っていても、実は、裏どりが難しいものが多かったりします。
一流企業にいたという経歴は、意外と裏どりが難しかったりします。詐欺師と思しき人について、実在性を知人に調査したことが何回かありますが、大手企業の場合、やめてしまうと、全く分からなくなってしまいます。また、メガバンクのように合併を繰り返していると、部署名すらかつてあったかどうかすら分からなくなってしまいます。
詐欺師は、地頭がよいのですが、地道な努力は実は苦手です。情報網は広いので、コストパフォーマンスのよい経歴を身に着けています。
経歴の場合、多くの場合が守秘義務の壁に守られており、検証が困難な場合がおおいです。単なる派遣として、雑用をしていただけなのに、「××という会社で△△をしていました」とウソを言ってもわかりませんし、個人事業主の場合、「○○業界No.1」という肩書や「多くの人が絶賛」といったキャッチコピーを出されても確かめるすべがないのが現状です。
もっとも、雇用契約にあるのであれば、過去の社会保険料等の支払い履歴を出してもらえば、本当にそこで働いていたのかどうか一発でわかることもあります。

 

□学歴:
 大学名を見てそれだけでその大学を卒業したと判断するのは危険です。経済的な理由ややりたいことが見つかったという理由で中退する場合もありますが、実は、特別枠であったり、ほぼ、無試験で通うことができる聴講生や研究生であったりします。
 もっとも、超一流私立大学の4割の学生が実は試験以外で入学しているという話もあるので、現在においては、ごくごく一部の国立大学を除いて、入学したという学歴はあまりあてにならない時代に来ているのかもしれません。

 

□受賞歴・メディア出演:
 受賞歴やメディア出演だけを売りにしている場合、その内容も検討したほうがいい場合があります。
 現実問題、ちょっと有名人のコネやお金で受賞することができる賞もあったりします。
メディアの人ならわかると思うのですが、著名な番組であっても、実は、お金で買える番組があったりします。また、取材をして、取材協力費を要求するようなメディアもあります。ですので、あまり、信用しないほうがいいと思います。

 

□有名人と友達である:
旬の過ぎた有名人にはお金のない人が多いので悪い人に取り込まれやすいです。そういう人は、比較的高額のパーディーの芸能人枠に無料で参加している場合があります。
実は、コンスタントに年収1000万円を超えて稼いでいる芸能人はあまりいないのではないでしょうか?
そういう人は、新しいスポンサーを求めて、高額パーティーに出没する場合があるようです。
ですので、例え、有名人と写っていたとしても、単なるパーティーの2ショット写真であったりする場合もあります。
 
□ 事業の割に会社所在地が一等地にあったりバーチャルオフィスである:
例え、事務所の所在地が、一等地であっても、そこにバーチャルオフィスがあったりします。
ひどい場合には、名刺の住所が全くでたらめということもありました。私が知っている人の場合、御礼状を出したら、戻ってきてしまったということによって、嘘が発覚したことがあります。

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